ななころびやおき

何度ころんでも自然と立ち直ってる。生きるってきっとそんなもんだ。

神様と自然

私は哲学に全然詳しくないですが、

子供の頃からどっぷり浸かった私の宗教的な偏見を俯瞰するにはとても良い学問なのが哲学だなと思い、

最近はYouTubeの先生方のお話を聞きながら気になる哲学者の思想を少し読んでいます。

 

中でも、スピノザという17世紀の哲学者の思想にはハッとさせられるものがあります。

 

神様というと一般的に人間に都合よく擬人化された存在になってますが、

スピノザは元々ユダヤ教徒だったにも関わらず、神は自然の働きや自然そのものと同一視していました。(なのでユダヤ教キリスト教から無神論者として批判を受け、時には暗殺されそうにもなります。)

 

"神=自然"という考え方は、量子論集合的無意識にも通じ、とても論理的で、現代人にはこちらの方が納得のいく考え方ではないかと思います。

 

スピノザの著書に『エチカ』があるのですが、買って読んではみたものの、公理&それを証明する事柄が羅列した内容で、何を証明するための式なのかわからない数学の公式がズラーっと並んでるような感じです😅

全く難解で意味不明。

 

それをわかりやすく解説してくださってるのが、國分功一郎先生の『はじめてのスピノザ』。

また、YouTubeの哲学チャンネルも、大まかに内容が把握できます。

https://youtu.be/wPSenfjEfTw

 

スピノザのエチカの中では、

コナトゥス(個の本来もつ固有の力)をいかに保って引き出すかが生きていく上で大切であることを言われており、コナトゥスを受動(他のものからの強制される力)によって失うことで自滅にも繋がるとも言われてます。

 

私はこれまでの宗教で学んだことに対して、人生に役立つことも多く個人的に感謝してますが、このコナトゥスを活かす生き方については多くの宗教で批判される要素になるのではないかと思います。

自分のやりたい事よりも宗教で定めることが優先され、時にはやりたい事を禁止される場合もありますし。(身を滅ぼすギャンブルや暴飲暴食はもちろん良くないですけどね。やらないですが。)

 

 

ところで、漫画家のさくらももこさんの作ったキャラクターにコジコジがいますが、

興味深いセリフが結構あります。

 

何にもしないコジコジに怒る担任の先生に対して、

コジコジ「遊んで食べて寝て、なんで悪いの?」

また、生徒には立派な人になって欲しいと思う先生が

コジコジ、将来キミは一体何になりたいのだ?」という問いに対して、

 

コジコジコジコジは生まれた時からずっとコジコジだよ」

と言います。

 

コジコジは、キャラクターの設定上、宇宙生命体なのですが、もしかしたらさくらももこ先生はスピノザのことをご存知だったのかもしれませんね。(スピリチュアル好きだったらしいし)

 

どんな経験をしても、どんなことを勉強しても、結局は自分は自分であることには変わりないんですけど、

そういうことも大人になるにつれて時間や社会生活に追われて自己対話することが減り、だんだん忘れてしまうんですよね。

 

他人や社会に評価されたい思いで、役職や資格、経歴を得ようとするし、それで他人を判断しようとする。そして時に判断を間違える。😅

 

本来は誰かに評価されたいわけでもなく、自分の生き方に満足するためにこの世に生まれてきたのでしょうし、毎日の中で数分でも数秒でも、自分(の中の神様)に向き合う時間を作っていきたいと思います。😃