ななころびやおき

何度ころんでも自然と立ち直ってる。生きるってきっとそんなもんだ。

曲解と視野

先月末、私としては結構辛いことがありましたが、そこから気づいた学びがありました。

 

出来事をざっくりと説明すると、

数年前に癌や心のことで相談していた年上の方がいるのですが、

先日久しぶりにお会いし、気軽に少し話でもしてみようか?とお誘いいただきました。 私は気軽に趣味の話でもしたかっただけなのですが、その方は私の考え方の誤りを探り当てて病気の原因を突き止めたかったのだと思います。話の方向は終始、私の最近の心境を伝える会に。

その際、その方に自分の今の心境を伝えたことがどうやら湾曲して伝わったようで、

後日、その方のブログで自分の伝えたい想いとは違うことが、ご本人の想像で書かれていました。

 

「色々セミナーや心理を学んだ所で結局根本である自分を愛せてない」

「結局家族や夫を嫌いなまま」

 

一理そういう部分もあるかもしれません。

ですが、色々学んだお陰で様々な過去の出来事が腑に落ちたし、

夫の関係はここ数年グッと良くなりました。(深く突き詰めて言うと、お互いの好きな面、嫌いな面を理解するからこそ良い関係が築けるわけだし、嫌いな面もあっていいのだと思います)

 

もしかしたら、

"自分が過去にあれだけあなた(私)のためを思って説明してきたのに、なんで他のセミナーに梯子したりしてるのだ?"

と、自分のことが蔑ろにされたと感じられて腹いせに書かれたのかもしれません。

 

ブログを読んだ時はかなりショックでした。

 

ただ、その方には、出逢ってからこの数年の間も、LINEでやり取りしていて、たくさんの事を教えていただし、相談に乗っていただきました。

癌の状態で仕事を始める時に相談した際も、睡眠や呼吸法を気をつけた方がよい。とか。

私自身、その方はいつも誠実で親切な方だと勘違いをしていたのだと思います。

誰にだって、怒ったり悲しくなる時があり、不誠実な側面や意地悪な側面だって出てきます。そこをわかってなかったのは私自身だなと思います。

 

ちなみに、その方は癌に対してたくさんの知識もあり、体験談を知ってますが、

身体が不自由になったことがないどころか、小さな癌ができたことすらありません。

 

以前も似たようなことがあって、夫に、

癌には○○がいいから!と

筋トレや食べ物などあれこれさせられましたが、そんなの出来るわけがなかったのです。

骨転移や肺の気道が狭くなって立っているだけでも辛い時期もあったし、

副作用で下痢が続く中、いくら体にいいからといってそんなに沢山は食べられない。

頑張って合わせてみたものの、逆に悪化していたのですが、そこは本人には届いておらず、

思い通りにならない私に根性がない!と怒っていました。(本当に心配してるからそうなるのはわかるのですが)

 

だから今回の相談していた方には、症状が重い人の心の内の微妙なところは、いくら伝えてもわかり得ないと思うのです。

これは本当に仕方がないことだと思います。

 

最近、癌を何度も経験されて目を失ったり、鬱で体が動かなくなった方に相談する機会があったのですが、

「あなたはどうしたいのですか?」

とおっしゃいました。

あくまで最後に決めるのは自分自身である。自分が決めることが大切だという事を心から理解していらっしゃるようで、

 

ああ、どうにもならない状況を体験し克服できた人は、考え方が違うんだなぁと感じました。

 

曲解したり狭い視野になることは私にもあって、経験したこともないのに、

○○職は大変でどうせまた辞めるだろうし、受けるのやめた方がいいよ」とか

「人間関係が悪いということはあなた(夫)にも原因があるんじゃない?」

って夫に言った事もあったし、

子育てしたこともないのに

「子供の話を聞かずに命令するから上手くいかなかったんだと思う」

と子供がグレたり引きこもってしまってる親に対して、言わないけど偉そうに思ってました。(そしてその時は良かれと思ってるからタチが悪いです。

 

それを自分も同じような事をやってたんだよ。

ということを知らせる出来事でもあったんだろうなと思います。反省です。

 

世の中では、あれがいい、これがいいと色んな意見やデータがありますが、

最終的に現状打破するためにどの方法が自分にベターなのか、それを一番知ってるのは自分自身。

ということを、いざ自分が病気になって思い知りました。

 

薬で症状を抑えたりと、エビデンスのあるものに関しては病院の先生方はプロ。

だけど、症状の重い状況を経験したことのない病院の先生は、今の状況下で今の自分にできることは何か?とか、副作用が辛いのでどうにかしてほしい。

なんて伝えても、経験されてないので勿論ありきたりな答えしか返ってこないことが多いですし。

心のことはなおさらです。

 

過去に何があってどう思ったか、どうやって克服できたか、なんて一番知ってるのは自分ですしね。

 

独善的になるのはそれはそれで危険なので、

悩んだ時に相談する際は、同じような状況を打破できた人でかつ、やり方を強制しない人がよいなと勉強になりました。

とはいえ、今まで相談していた今回のその方も、深い愛情から今回のような行動をされたのだろうと感じていて感謝していますし、自分にも言葉足らずだったり、配慮が足りない部分もあったと反省してます。

 

今回の出来事は自分にとっては辛い出来事でしたが、多くの深い気づきがあったことに感謝してます。

今後もこの出来事からさらに気付かされることがあるんだろうなと思います。😃

 

【おまけ】タネから育てたパンジーがよくやく花を咲かせました。もうすぐ春ですね♪