ななころびやおき

何度ころんでも自然と立ち直ってる。生きるってきっとそんなもんだ。

がんのあれこれ【一般情報編】

最初のがん宣告からもうすぐ7年半、再発転移が判明してから4年半が経とうとしています。

今回から何度かにわけて、がんになってから学び得た知識をかいつまんで書いていこうと思います😃

ちなみに、平仮名の『がん』や『ガン』は悪性新生物のこと、つまり総称で、漢字の『癌』は悪性新生物の内の上皮細胞(外界と接している消化器官や呼吸器など)に出来たものなのだそうです。 (言われてみれば、悪性リンパ腫や脳腫瘍は、リンパ癌や脳癌なんて言わないですしね)

ちなみに私も罹患してる乳がんは本来『乳癌』なのですが、なんとなく平仮名の方が柔らかく優しい響きだなぁと感じます。 (やまいだれに口がみっつ、山までついてなんとも険しく恐ろしい妖怪のように見えちゃいますー。。😨)

 

今やがん(悪性新生物)は一生涯に2人に1人の割合で罹患し、その罹患した方の3人に1人は亡くなると言われ、日本人の死因の第1位になってます。(国立がん研究センターの統計によると、日本人で年間約100万人の人が新たにがんに罹患し、年間40万人近くの方が亡くなっているそうです。)

診断されるがんについては2人に1人の割合ですが、そもそもがん細胞はDNAのエラーと言われていて、どんな人間やロボットにも数%ミスが出るように、がんと診断されない健常者でも1日5000個ほどミスコピーとしてがん細胞が生まれているそうです。

がん細胞は通常、抑制遺伝子や免疫細胞によってほとんどが除去されるはずなのですが、老化による新陳代謝の低下や傷の修復のための細胞分裂の増加、抑制遺伝子や免疫細胞の働きが弱まる等でがん細胞の増殖スピードに追いつかなくなり大きくなってしまうようです。

最初の一つの癌細胞が1センチの大きさになるまでには、10年〜15年かかるようですが、それから2センチ以上の大きさになるのは1〜2年と時間がかからないそう。 (細胞は乗数で増えていきますし、一般的な細胞は1〜数ヶ月で入れ替わるのに対し、癌細胞は基本的に不死身ですしね。)

 

がんは生活習慣病や現代病と言われますが、色々調べていくと、実は太古の昔から存在していたようです。

宮本武蔵徳川家康、ナポレオンもがんで亡くなったのではないかと言われていますし、もっと遡っていくと紀元前2700年頃のエジプトでピラミッドの設計に携わったイムホテプという人物が乳がん治療の記録を残してるそうです。

 

人間だけでなく、自然界の植物や動物もがんに近い病にかかることもあるようです。

樹木が虫によって傷つくことで細菌が入り、こぶ病や根頭癌腫病に罹ることもあるようですし、

 ナショナルジオグラフィックによると、イヌやタスマニアデビルには伝染性の癌も発見されており、太古の昔に存在していた恐竜からも転移性の脳腫瘍が見つかってるそうです。 (がんも骨と一緒に化石化するんでしょうかw)https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8799/?ST=m_news

そのため、自然な環境下にいる野生動物はがんにならないという説を唱える方もいますが、それは真実とは言えないようです。(確かに化学製品まみれの不自然な環境下では罹患するリスクも上がると思いますが)

ただ、動物の中でも大型のゾウやクジラのように、人間に比べて多くの種類のがん抑制遺伝子を持つことで、がんになりにくい生物もいるようです。

 

さて、自分ががんになってわかったことですが、一度がんと診断された場合は、すでに身体全体ががんが増殖しやすい環境になってるため、仮に目に見えるがんを全て取り除けてもCTやMRIの画像診断で引っかからない小さながんがある可能性が高いです。

そのため、がんは手術や放射線で取り除いても再発リスクがあるため完治とは言わず、寛解という言葉を使われています。再発リスクは標準治療を行なって5年以内がとても高く、5年以上経てから(乳がんは10年以上)再発率が下がるため、化学療法を止めたり定期的な検診スパンを緩めるケースが多いようです。

 

それから、がんは進行度合いとしてステージ0、1〜ステージ4という言い方が一般的です。

"ステージ4=末期"ということは決して無くて、飛び火して治りにくい状態という言い方が適切じゃないかなと思います。

また、ステージが高いから症状が重いというわけではなく、ステージが高くても日常生活にあまり支障のない方もいたり、がんと共存しながら生きてる方もいたりします。

問題なのは、生命維持に必要な部位にあったり、増殖スピードが早く他臓器に転移しやすい場合が、生命の危機に関わるのではないかと感じています。

 

一般的に病院では、手術・化学療法(抗がん剤)・放射線療法を使って治療しますが、これら3つが現在の標準治療と言われています。

これらは厚生労働省から認められてる治療法のため、大半は保険適用でき(治験段階のものは除く)、限度額適用認定(高額医療費)でさらに安く受けられます。

標準治療の他には、免疫療法や陽子線治療、高濃度ビタミンC療法など保険適用外の治療も数々存在しますが、数百万円単位の高額な費用が必要ですし、有効性については微妙なところですので、よく調べてから受診するのがよいと思います。

 

ネット上では以前から標準治療を危険視する情報があり、無治療の方がよいと言われてることも多々あります。

同じ医師なのに標準治療に賛成派も反対派もいて全く違う意見があったりするので、どうにかならないものか、、と患者側としては混乱させられることもしばしば😓

標準治療が危険視される理由は、

・手術で取り除いてもまた再発する可能性が高いため。

放射線は身体に毒で、後々副作用が残る可能性があるため。

抗がん剤の元は兵器として利用された毒ガスであり、抗がん剤治療は長期間継続するため、細胞全体を弱らせ多臓器不全になり亡くなる確率が高い。

抗がん剤を使っても効く確率がそれほど高くなく、効いたとしても癌も薬に対する攻略法を見つけるため、薬の効果はもって数年、その後も薬を変えていくというイタチごっこになる。

などなど、、確かにこれらは事実です。

なので、標準治療の際は、主治医とその都度相談し、日々の体調をメモして必ず報告することが大切です。

(昔に比べて治験で抗がん剤の種類も増えていますし、副作用を抑える薬の開発によって楽になってきてはいますけどね)

こういう理由から、標準治療は危険なのではじめから選択せず、民間療法や食事療法などで自力で治そうとする方がいると思います。

確かに食生活などの生活習慣を改善することで治った方もいるにはいるのですが、実は無治療だけでがんが治った人は、標準治療でがんが寛解した人に比べてかなり少ないのが現状です。 それを理解した上でどうしても無治療を希望される方は、無治療で完治した方(偏りのないようにできるだけ多くの方)にコンタクトをとり、どういう事に気をつけたか、お話をよく聞いて実行されるのが良いのではないかと思います。

がんになってどうしようか迷ってる際、あれは危ないだの、○○が効くだの、周りからおせっかいをされるかもしれません。周りから誘導されて決めるよりも、自分でよく調べ、これだ!と思ったものを信じて臨むのが一番効果が出ると思います。

何をするにしても、身体の声を聞いて、無理をしないことが大切なようです🍀

 

今回は一般情報編、ということで、がんについての私の知ってる情報を偏りなく書いたつもりです。

ですが、これらはあくまで医学に対してど素人の私が自分でネット上や主治医、また別の先生方からのお話で得た情報なので、聞き間違いや勘違いもあるかもしれません。

ただ、どの記事にも言える事ですが、鵜呑みにせずに、気になるものがあれば自分で調べて判断されるのがよいと思います😃