がんが遠隔転移したり再発した場合の治療は、"寛解のためではなく、延命するための治療"と医師から言われます。
その言葉をはじめて医師から聞かされた時、私や家族、特に夫は絶望感に浸ったのですが、再発して5年経った今も生きていますし、その間、病気でなくても亡くなってしまった方もいることを考えると、人生というのは先の見えないものだなとつくづく感じます。
最初の癌が発覚して今月で丸8年、癌の再発を宣告されて丸5年が経ちます。癌が発覚した当初や再発した時は、あまり薬に対して良いイメージを持ってなくて、どうにか拒否したいし、自分で治したいと思ってました。
そして、その想いは家族には許してもらえず、望まぬ治療という形で仕方なく受けることになり今に至ります。(現在の気持ちは違いますが)
ただ、その後も暫くは薬に対してのイメージは変わらず、病院の治療と並行して何かしらの民間療法的なものに取り組んできました。
今は薬に対して信用してますが、それでもなお、心を見つめたりすることは辞めてません。
今回は、再発してからのこれまでの治療と試したことを自分のためにも整理して書いてみることにしました😃
まず、これまで使用した薬とその副作用ですが、
🔹タモキシフェン(飲み薬)+リュープリン(注射)
(2019.7月〜2020.11月)
生理が止まり、そのことによる更年期障害のような発汗がよくありましたが、その他特に辛い症状はありませんでした。
🔹アナストロゾール(飲み薬)+リュープリン(注射)
(2020.12月〜2022.1月)
タモキシフェンの時の副作用の発汗に合わせて、朝起きた時に手のこわばりがありました。それよりも、癌による呼吸困難の症状の方が苦しかった記憶があります。
🔹ベージニオ(飲み薬)+フェソロデックス(注射)
(2022.2月〜2023.3月)
かなり強烈な副作用でした。ベージニオによる下痢はロペラミドという下痢止めの薬である程度コントロールできるのですが、消化に悪いものを食べた時は下痢止めも効かず。。ササミのフライを食べた時は腹痛&吐き気&下痢で3日ご飯が食べられませんでした。また、フェソロデックスはお尻の筋肉に注射するのですが、結構痛くて、月に一度注射される時はいつも、「ゔ、、」と思わず声が出て出てました。
🔹パクリタキセル(点滴)+アバスチン(点滴)+テセントリク(点滴)
(2023.4月〜2024.5月)
本来はパクリタキセルとアバスチンの2種類を使用するのですが、治験に参加したため、テセントリクという乳がんのトリプルネガティブに使用する薬も一緒に使用しました(2023.6月まで)が、この3種の副作用が結構凄まじく、本来あまり起きにくい肺炎を起こし、何度も病院に運ばれ、入院もしました。
テセントリクを中止し、10月からパクリタキセルを60%まで落として使用し、普通の生活が送れるようになりました。
始めた当初から便秘がちになるため、酸化マグネシウム+パンテチンを毎日飲んでましたし、今もこの時の副作用が続いてるため飲んでます。また、激痛と呼吸困難緩和のため、オプソという麻薬由来の薬を入院中に飲んでました。
あと、髪の毛やらまつ毛やら、身体中の毛という毛がなくなっていきます(笑。(薬を緩めた10月ごろから少しずつ生え出しましたが)
どうやらパクリタキセル+アバスチンは、継続すると身体に薬害が溜まってくるようで、少しずつ血管が弱くなって点滴針をさせる場所が限られてきましたし、辞めた後になって突然、副作用である手足の痺れや痛みが始まりました。
話を伺うと、辞めた後に稀に副作用が強くなる人がいるようで、1ヶ月以上経ってもなかなか治らない人もいるようです。
🔹リムパーザ(飲み薬)
(2023.5月末〜現在)
遺伝性乳がんの場合に使用できる薬で、私も適用だったために現在飲んでいます。副作用は、パクリタキセル+アバスチンの副作用も継続してるため、はっきりとわからないのですが、倦怠感がとにかく凄いです。1日20時間近く寝てる時もあり、元々あまり寝れない人なので、睡眠負債解消のためか?!とも感じてます。先日は病院の待合室でいつの間にか寝てました😅
ちなみに、骨転移もあるため、以下の骨の強化薬も合わせて投与してます。
🔹ランマーク(注射)+デノタス(飲み薬)
(2023.1月頃〜現在)
注射がちょっと痛いだけで、特に副作用は出てません。顎骨壊死の副作用があるそうなので、歯医者に月一で通うようになりました。
あと関係ないですが、デノタスが、こんな薬もあるのか!ってほどに美味しいです(笑)
次に、これまでに縁あって試した民間療法も書いていきます。
🔹プラズマ療法
(2019.6月〜2020.9月あたり)
プラズマ装置を開発してる方と知り合い、試してみないか?ということでお金もかからないしやってみました。某大学の実験で、子宮がんに効果があったという話もあり、当初は信頼をしてましたし、プラズマ装置を発動してる間は確かに呼吸が楽になっていました。
ただ、効果は数時間程度で、呼吸の苦しさが元に戻ってましたし、コロナ禍も重なり途中からお会いできなくなってしまいました。
一般的にプラズマ療法をされてるお店もあるようですが、その開発者曰く効果は薄いようですし、その割に金額も高いです。
癌に対する効果はわかりませんが、症状の緩和にはよいかもしれません。
🔹VAT整体
(2020.12月〜2022.1月)
この整体の原理として似たものに、オステオパシーや手かざし療法、気功などがあり、確かに施術を受けて身体が楽になっていた時期もありました。
整体の先生のお話の内容も理にかなってると感じましたし、軽い癌が寛解した体験者もいるため、効果は実際にあるのかもしれません。でも、私にとってはどうも違ったようで、途中からは少し改善しても時間が経つとさらに重い症状が、、と、症状が重くなる一方でした。ただ、料金は要らないと支えてくださった先生には感謝してます。
🔹CBD &CBG(カンナビノイド)
(2022.9月〜2023.5月)
大麻から抽出した成分で、医療保険制度のないアメリカでは民間の治療として服用してる人もいるようです。カンナビノイド専門に相談に乗ってくださった医師や薬剤師もいて、癌以外の小児てんかんなどには効果を実感してる方は多かったのですが、私には全然効いてないようでした。
🔹プロポリス
(2023.11月〜現在)
効果のあった方も多く、お薦めしてくださった松野博士自身がご自身の癌を寛解させてますし、そのメカニズムも理解できたのですが、私にはどうやら効いてないようです。でも、風邪やインフルエンザにはかなり効果があるようで、喉が痛い時も一発で治ります。薬物療法中は免疫も落ちるため、感染症にもなりやすいと思いますので、主治医と相談して服用されてもいいのではないかと思います。(治験中は禁止されると思いますが)
このほかにも、再発する前から肉食をやめてみたり、発酵食をとったり、飲み物を全て水に変えたり、のんびりする時間を作ったり、、と色々しましたが、なんとなく自分の心根が変わらないとあまり変わらないんじゃないかと、何かを試せば試すほどその気持ちが強くなってきました。
やはり私の場合の病の根本的な原因は、他のがん体験者の話からも”心”なのかなと感じています。
ということで、以下は心の面での学びです。
🔹梯谷メソッド
(2019.6月〜2021.12月)
書籍の内容もとてもわかりやすいし、教えてくれる方も身近にいたので、学んでいる時は楽しかったですし、自分に自信が持てるようになりました。が、どんどん傲慢で強気で、本来とは違う自分になっていく気がしました。
また、学んでも病気の症状は改善されず、、それでも代わりになるものが見つからず。。ディマティーニメソッドと逢うまで学び続けてました。
でも、ポジティブもネガティブもコインの表と裏のように元は同じものであるという原理や、ホーキンズ博士の意識レベルの話、“愛”が病や人間関係の問題を解決させるというキーワードを最初に知ったのは、このメソッドのお陰だと思ってます。
🔹天風会
(2021.6月〜2021.12月)
とても優しい方々に囲まれ、癌を寛解された方もいて勇気をいただけたのですが、ある時、鬱の方がポジティブ思考に耐えられなくて辞めていかれ、また、梯谷メソッドとの違いからも、違和感を感じて辞めることにしました。
ただ、精神世界の学びはとても充実していて、宗教時代の疑問は払拭されたし、今の瞑想における基盤ができたのは天風会のお陰だと思ってます。
🔹ディマティーニメソッド
(2022.1月〜2023.1月)
梯谷メソッドをさらに発展させた感じでした。とても理にかなってると思ったし、これまでの人間関係は自分の内面が原因していたのか!と目から鱗で、この世の真理に対しても、メソッドの内容も納得がいったのですが、これまた学んでも病気の症状は改善されず、、、よくよく考えると、軽い病の人は治ってるけど、重い人は改善されてもその後の経過がわからないのが多数。ただ、これ以上の真理に近いものは出てくるのだろうか?と、私の人生もここまでかと思ってました。金額は梯谷メソッドと同様、高額ではあるのですが、2極(メリット&デメリット)を統合することでゼロ意識になるという点は大きな学びになったかなと思います。
(余談ですが、ディマティーニメソッドの後、暫くは田坂広志さんの体験談に励まされたり、その他の癌から寛解した方々のお話に励まされてましたし、フロイトなどの心理学者やスピノザなどの哲学者の話に興味を持ったりしました。)
🔹2極の瞑想
(2023.4月〜現在)
オープンチャットで何気なく、”愛”や”悟り”で検索したときに引っかかったのがこの瞑想との出逢いのきっかけでした。
前にやったディマティーニメソッドと似てるやーん!と最初は思ってたのですが、実はもっと精細で、スタートして1週間で根に持ってた過去の出来事への気持ちがどんどん消えていくのを実感しました。
ディマティーニメソッドはじめ、これまでのメソッドは、頭や理屈では解決させてるよう見せかけて、実は負の感情を心の奥にこれでもか!と押し込んでいただけなのか、、と思い知りました。
でも、癌の症状は、始める前よりよくなってますが、それは薬の効果によるものかもしれないし、医療面での結果に反映されたのか?といえばよくわからず。。
でも、心の問題の殆どは驚くほどに解決してしまっています。見方によっては始める前とは別人になったように感じます。
なので、瞑想会のメンバーとのやり取りは減りましたが、今現在も地道に続けてます。
今は、ヴィパッサナー瞑想を齧ってみたり、糠漬けを作ってみたり(笑。それから、ここには書きませんでしたが、これまで学んだ西式健康法や整体で習った、背骨を動かす運動をやってみたりと(自律神経が整うので)色々試しています。。。何気に楽しく充実した毎日を送っているのかもしれませんね。😅
というわけで、今回は自分の振り返りも兼ねて、再発してからの治療内容と試したことを記事にしてみました。
ちなみに普段、記事のネタは色々あるのですが、書き始めると、色々調べたり、思い出したり、言葉にするのが面倒になってきて、あー、もう記事を書くのをやめちゃえ!と、書いては破棄してたりして、ブログの更新がどんどん遅れてしまうのですが、、自分の振り返りのためにも簡単でもいいから残しておいた方がいいなと感じました。
しかし、今回はこれだけ多くのキーワードを書いてしまっているので、すぐに身元がバレそうですね(苦笑💦